さっさと結婚しろ

生きるのがつらいなりきり趣味の30歳女性が結婚するまで書くブログ。婚活しろ。

なりきりチャットで死別した話と私(PL)の承認欲求について

彼は軍人で、オルガニストでした。

なりきりの世界で忘れられない相手っていますか?私にはたくさんいます。片手で数え切れないほどいます。大体その相手って、結ばれなかった相手です。例として、私が大学生の時にやっていたサイトでの話をします。
彼は軍人で、オルガニストでした。ピアノとオルガンは違うからって、ピアノを弾くのはあんまり上手じゃありませんでした。私とPC(PC=プレイヤーキャラクター。チャット上で私が動かしているキャラクター)はその時、ピアノもオルガンも一緒じゃない?と思ったのを覚えています。確か、それに近しいことも発言したでしょう。

そのサイトでは彼と死別しました。そのサイトには当時2chにヲチスレが立っていて、私は更新されないサイトと、GMやサイトがヲチ続けられることが大変苦しくなって、引退届を出したのです。だからサイト上の私の分身(PC)は死にました。

彼はその時、オルガンでレクイエムを奏でてくれました。私はそのソロール(一人で行われる話し相手のいない描写、独り言のこと)を見て号泣しました。大好きでした。恋をしていたのでしょう。そうだと自覚していなかったけれど。だけどお話出来るととっても楽しくて、私の心の一部はPCを通して彼にぞっこんでした。大好きでした。今でも思い出します。おかしな名前でした。大好きでした。

 

誰もここを読まないでくれたらいいと思います。

こういう黒歴史が私にはたくさんあるのです。

軍人として生きることは難しくて、今だったらもっと精巧なロール(描写、会話)を出来たと思うのですが、当時はただの女の子でした。しかも流行りの芸能人の頭ひともじを挿げ替えたような名前でした。

友人がイラストを描いてくれました。嬉しかった。こういうきらきらした学園生活(軍人だったけど)は全然したことがなくて、私の高校生活はいじめられて転校して、転校した先ではそれなりに上手くやったけど、彼氏もいなかったし、満たされていなかったのでしょう。
なりきりの世界では私は美形でした。大体ここが罪深いなと思うんだけど、私は実は外見にもんのすごいコンプレックスがあるので、チャットサイトでは大体美形をキャラメイクします。魅力値というパラメーターが設定されているサイトでは、容赦なく9や10(限界値)をつけます。

 

私はきっとアイドルになりたかったのでしょう。
魅力値10。外見が圧倒的に整っている。人を惹きつけてやまない。いつも誰かが傍にいて、誰かが自分にあこがれている。それは知力10よりも、体力10よりも、一番私にとって必要なことでした。うつくしいものは、正義だからです。
私はきっと、歌や美術的なもので世界を変えたかったのでしょう。そういった願望がいつもキャラメイクに反映していて、アマノジャクの可愛くない女の子ばかりを作りがちでした。この軸を破壊出来ない限り、なりきりチャットを卒業は出来ないのでしょう。

承認欲求を満たすために他PCが存在しているわけじゃない。

結局育ちきってない自我を、PCを通して、他PCによしよししてもらわないと承認欲求が満たされないのです。私は現実の世界に満足していなくて、きっと、文字の世界で、なりきりの世界でくらいは、誰かに美人としてよしよしして欲しいのでしょう。それくらいに外見に対するコンプレックスが内心すごくて、「(外見が)可愛い女の子なら、これだけめんどくさい女でも幸せになれるだろう」という、幼い自分をいつまでもよしよしし続けて欲しいのです。これでは大人になれません。

このブログを通して、なりきりチャットを卒業するまで、自分を見極めていく次第です。